PROJECT STORY

「earthmeat」で日本の食文化に革命を

食品原料

ライフスタイルの変化や多様性への順応、世界的な人口増加による「タンパク危機」が大きな課題として取り沙汰されるなか、食の領域も大きな転換期を迎えている。そこで注目されているのが、プラントベースフード(植物性食品)だ。フードマテリアルチームは、プラントベースフードに着目し、大豆を主原料とした新しい食品「earthmeat(アースミート)」で日本の食文化に革命を起こそうとしている。

新しい「食」をキャッチし、新しいビジネスにする
世界の食文化は、多彩で味わい深いもの。そんな豊かでわくわくする新しい食文化を、多くの消費者に届けることをミッションとしているのが、フードマテリアルチーム(以下FDMチーム)だ。同チームは、安定剤や離型油といった食品原料や、飲料用冷却機材を輸入販売している。ビジネスは好調だが、メンバーは皆、現状に甘んじてはならないと考えている。ただモノを売るだけでは、やがて価格競争に巻き込まれてしまう。進むべきは、これから起こる変化の先を読み、斬新な発想とアイディアで、誰もがわくわくするような飲食の新たな文化や価値を創造する道だ。そのためには、世界中にアンテナを張り、どこよりも早く情報をキャッチすることが重要であると考えている。

世界が注目するプラントベースフードを日本へ
FDMチームが新しいテーマとして取り組んでいるのが、大豆を主原料とした「earthmeat」だ。
2017年、チームメンバーが集まって「10年後の食」についてディスカッションを行った際、プラントベースフードが話題に上った。その年、メンバー全員でヨーロッパで開催された世界最大規模の食品見本市を視察したところ、プラントベースフードを打ち出す企業のブースが多数あり、海外では既にブームとなっていることを知る。試食してみると、繊維感とジューシーさがあり、言われなければ肉ではないと気付かないほど。特にオランダのメーカーのものが群を抜いていた。

FDMチームは、これまで製菓・製パン・乳業・飲料業界に向けた商材を中心に取り扱ってきたが、プラントベースフードの裾野は広い。外食・ホテル・惣菜メーカー・加工食品メーカーなど、これまでとは異なる顧客層に届けることができる。これを日本にもってくることで、これまでのビジネスの領域を超えて飛躍できるのではないかと、メンバーの意見は一致した。



日本市場への壁をクリアするための粘り強い交渉
早速、前出のオランダのメーカーにコンタクトを取った。日本の販売代理店として取り引きしたいと持ちかけたが、ヨーロッパに力を入れているためアジア市場には興味はないと、そっけなく断られてしまう。それでも諦めず、原田産業のもつビジョンや販売プラン、プロモーション方法を提案し続けたことで、合意を得ることができた。

しかし、ここからが更に困難を極めた。
日本に輸入するためには、法規制をクリアする必要がある。原材料を確認したところ、ヨーロッパでは認められているが、日本では認められていない原材料が見つかった。対象の原材料を抜いたレシピの開発を依頼したが、メーカーからは日本のためだけにレシピを変更することはできないとの回答であった。当然、原材料を一つでも省くのは大変なことである。生産体制を新たに組み直さなければならず、現場スタッフの負担も増える。ならば、面倒なことを言いだした日本の企業とは取り引きせず、今まで通りヨーロッパ市場を相手にすればいい、そう考えるのはもっともなことだ。

だが、簡単に諦めるわけにはいかない。改めて、ビジョンや日本市場の魅力、その規模感を説明し、原材料の件をクリアすることで、メーカーにとっても新たな道が開けることを力説した。それを聞いたメーカーは、我々の並々ならぬ熱意に共感し、レシピの変更を了承してくれた。

展示会への出展 ― そして感じた確かな手ごたえ
メーカーの合意を取り付けたからには、売らなければならない。そこで、大規模な食品関係の展示会に出展し、PRすることにした。そのためには、日本市場の顧客に合わせたブランディングとして、原田産業オリジナルのブランド名を付ける必要があると考えた。メーカーに原田産業の想いを込めたブランド名で販売したいと伝え、これも了承を得る。チーム全員でコンセプトを構築し、ブランド戦略を練った。

こうして命名されたのが「earthmeat」だ。
さらに「大地から生まれたやさしいお肉」というキャッチコピーを付け、健康的で、からだに、そして地球に優しいイメージが伝わるようにした。

2019年4月、展示会に出展。「earthmeat」の訴求ポイントは、植物由来ながら肉と遜色ないジューシーな食感と、冷めても柔らかく、ヘルシーでおいしい料理を提供できること。そして、プラントベースフードは、動物性の肉に比べて環境負荷が小さい。効率的な水資源・穀物資源の活用や、温室効果ガス削減効果が期待されている。食生活に週に1回程度でも取り入れることによって、SDGsに多角的に貢献できる。社会に、地球にやさしい、新しくて画期的な食の選択肢だ。

ブースを訪れた人々の反応は上々。飲食店やホテルから注文が入った。保育園から給食に使いたいという想定外の問い合わせもあった。中には「どのように料理に使えばいいのか分からない」、「どのようにエンドユーザーに訴求できるのか分からない」といった質問もあったが、信頼を寄せるフードコーディネーターが調理した料理の写真やレシピを提案し、丁寧な説明を繰り返した。展示会では約600社と名刺交換を行うことができた。これまで接点がなかった企業との出会いもあり、大きな手ごたえを感じる好調な滑り出しとなった。

日本の食卓に「わくわく」を届ける
とはいえ、日本で成功するかどうかはこれからにかかっている。
大豆が原料と聞いて渋る方も、試食すると「美味しい」と笑顔に変わる。そこから、「どんな調理ができる?」とポジティブな質問が生れる。「earthmeat」は笑顔と感動を与えられる商品だという手ごたえはある。次なるステップとして、消費者との接点を作るため、アンテナショップの設置も構想している。将来は、日本だけでなくアジア圏にも広げ、植物由来の肉といえば、「earthmeat」と言われることを目指す。

「earthmeat」は、これからのライフスタイルの変化に寄り添う食材だ。
お肉が大好きな方にとっても、新しくて満足感もあるヘルシーな選択肢であるだけでなく、動物由来ではないため、世界的なトレンドとなっているヴィーガン、ベジタリアンなどお肉を召し上がらない方にも味わっていただくことができる。
また、世界的な人口増加が続き、たんぱく質の確保が難しくなったとしても、植物性たんぱく質のバリエーションとして私たちの食卓を彩ってくれるだろう。人々の多様性、大きくは地球環境の変化にも対応でき得ることが、「earthmeat」に挑戦する意義にもなっている。

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